燃費向上ドライビングを考える

燃費を良くする為には何を考えて運転すればいいのか
燃費向上ドライビングの考え方をまとめてみました。



燃費走行法ってどんなもの?
 燃費走行法、いわゆるエコランの方法、皆さんも少しは知っていますよね。
一般的に有名な方法は、エンジン回転をあまり上げず、アクセルをじわっと踏んで加速すると良い、と言われています。
確かにこの方法でもある程度は燃費が良くなりますが、それは「たまたま無駄が出にくい走り方になった」というだけの事なのです。
さて、それはいったいどういう事なのでしょうか?


車を走らせるにはガソリンが必要
 当たり前の事ですが、車はガソリンを使わないと走りません。
先ほど書いたように、なるべくアクセルを踏まない走り方をしても、結局は交通の流れに合わせて加減速しなければなりません。信号が青になったら加速し、赤になったら停止する。カーブが近づいたらブレーキをかけ、そしてまた加速する。
どんなにガソリンを節約したいと思っても、結局はアクセルを踏んでガソリンを消費しないと車は走ってくれないのです。


無駄をなくす事が燃費向上の第一歩
 そこで私たちができることは、無駄な燃料消費を減らすことです。
一見、運転が上手だと言われる人でも、実際は無駄が多い運転をしている事がほとんどです。
エンジンの上手な使い方を理解し、車の流れを読み、今加速するべきなのかするべきでないのかを見極められるようになれば、さらに燃費は良くなるでしょう。


こんな運転がガソリンを無駄にする
 何を急いでいるのか知りませんが、信号が青になるなり急加速して赤信号の手前でギュ〜〜!とブレーキをかける人が時々います。
こんな運転は無駄だらけ。ブレーキをかける前のスピードがあれば、あと何メートル走れるでしょうか?

 必要以上に加速して、その速度をブレーキで殺してしまうことが燃費悪化の一番の原因になります。混雑した市街地で燃費が悪化するのはこのためです。
極端な話、「ブレーキを全く使わないで走れる運転」こそが無駄のない運転とも言えるでしょう。(実際にやると迷惑になるのでやめておきましょう。)


無駄にならない加速はOK!
 アクセルを踏み込んで加速しても、燃費悪化の原因にならない場合もあります。
たとえば高速道路の合流などでは、アクセルをぐっと踏み込んで加速しますよね。でもその後は加速したスピードを保ったまま長く走ることができます。
つまり、一時的にガソリンを使っても、そのエネルギーで長い距離を走ることができれば、燃費として取り戻すことができるのです。


これが燃費向上ドライビング
 これで何となく燃費向上ドライビングの考え方をつかんでもらえたでしょうか?
燃費向上ドライビングとは「ガソリンを使わない」のではなく、「ガソリンを使ったエネルギーを無駄にしない」運転法なのです。
エンジンを効率良く使い、ガソリンの無駄使いを最小限におさえ、使った分は出来るだけ走行距離で取り戻す運転こそが、燃費向上ドライビングの基本的な考え方だと思っています。