アーシングにチャレンジ!

アーシングのバージョンアップ


今までは基本的なアーシングをしていましたが、新しく色々なノウハウを知る事ができたので、アーシングのバージョンアップをしてみました。


今回の作業ポイント
1、バッテリーターミナルの製作
2、主要アースラインを8sq→14sqに変更
3、それによって不要になったアースラインを撤去
4、アース接点の研磨、接触抵抗の低減

なお、これらの作業は、全て点火系強化(ミスファイア減少)を目的に施工しました。ヘッドライト、オーディオ、ECUなどは主目的から外しています。


バッテリーターミナルの製作
■用意したもの
1、銅フラットバー 3mm×30×140L
2、エーモンの交換用バッテリーターミナル
3、導電グリス
4、余っていたステー


■銅フラットバーの加工
まず、銅フラットバーに穴を開けました。
ピッチは20mm、穴径はφ6.5です。

圧着端子との密着性を良くする為にバリ取りは念入りに行い、表面は細かいサンドペーパーで磨きました。
■ボルト止め
そしてエーモンのバッテリーターミナルにボルト止めしました。
接触部はサンドペーパーで磨いて、導電グリスを塗ってあります。
■バッテリーへの取付け
バッテリーに取り付けるとこんな感じです。
バッテリーにボルト止めしただけだと左側が浮いているので、ボルトの緩みや金属疲労などで外れる可能性があります。(by takeさん)
それでステーで補強する事にしました。おかげで叩いてもビクともしません。



アース接点の接触抵抗を低減
 純正アースはボディーの塗装の上からボルト止めされています。
しかし塗装は電流を流さないので、実質的にはボルトを通って流れています。
またエンジン各部のアース接点も、汚れや腐食で通電性が悪くなっています。

そこで、アース接点を磨き、金属面に端子を密着させることで、接触抵抗を減らそうというのが狙いです。
もし、純正アースが十分な容量で設計されていれば、新しく電線を追加しなくても、この作業だけでアーシングの効果が得られるかもしれませんね。

■純正アースポイント
これがバッテリーと繋がれていた純正アースポイント。
表面は見事に塗装されています。
これではスムーズに電流が流れません。
■塗装を剥がす
塗装をサンドペーパーで剥がします。
エンジンルルーム内とはいえ、塗装を剥がすのは心が痛みます。

金属面が露出したら、導電グリスを塗ります。
これを忘れると錆びるのでご注意。
■圧着端子の取付け
そして圧着端子を取り付けます。

純正アースはそのまま使うのが基本ですが、今回作ったバッテリーターミナルを付けると、純正アースが付かなくなるので取り替えることになりました。
■その他の部分も
これはヘッドカバーの一括アースポイント。
ここもサンドペーパーで磨きました。
■一括アース
そしてプラグアーシングの電線と一括アースしました。

その他のアースポイントも、サンドペーパーで磨いておきました。



アース配線の変更
点火系の改善に効果があると思われるポイントを変更しました。

今回の変更ポイントは、
 ・純正アース・・・・・・・・・・・・・・純正→14sqに変更
 ・エンジン前純正アース・・・・・8sq→14sqに変更
 ・エンジン運転席側アース・・・14sq追加
 ・オルタネータ・・・・・・・・・・・・・8sq→14sqに変更
 ・ヘッドカバー&プラグ・・・・・・・8sq→14sqに変更
といった所です。

■エンジンルーム全景
これがバージョンアップ後のエンジンルームです。
青い配線が前回のもの。そして赤の配線が今回作業したものです。
マイナス配線は常識では黒ですが、黒は目立たないので赤にしてみました。
電気関係の方には怒られそうですね・・(^^;
■斜めから
これが斜めから見たところです。
配線のレイアウトが決まるまで、何度も付けたり外したりを繰り返しました。



インプレッション
それではインプレッションです。
作業を終えて、ワクワクしながら運転してみたんですが、残念ながら以前との違いは体感できませんでした。また、燃費の変化もありませんでした。
でも意外な所でヘッドライトが明るくなりました。
これは目的外だったのでちょっとビックリ。
ヘッドライト用のアースは取っていないのですが、純正アースポイントを研磨した事で全体的に効率がアップしたのかもしれません。

アーシングで体感できるトルク感は「上乗せされるトルク」ではなく「低下したトルクの改善」ですから、以前のアーシングである程度改善されていたのを、さらに改善するのは難しいのかもしれませんね。